もしかして俺、働かなくても生きていけるんじゃないかと気づいた話
ある時気づいた「俺、もしかすると働かなくても生きていける」
現在は某IT企業でエンジニアをやっている27歳独身。
4年目ということもあり、大抵の言語は理解できる。
Java,JavaScript,Go,PHPなどが主に得意、他にもShellやSwiftなども経験がある。経験がない言語も「ふーん、こんな感じね」って覚えられる。
主にはECのWebカート、バックエンドのAPI、Androidアプリ開発をやってきた。何でも屋さんになりつつある。
ある時は100時間を超える残業を経験し、ある時は毎日15:00退勤できるくらいまでになった。
趣味で、アウトドアをする。ソロキャンプだ。
夏~秋は毎週末。キャンプ場に行くこともあれば、本当にdocomoすら電波の入らない未開の山でテントを張る。食料は非常用のカロリーメイト1箱だけ持っていく。基本は現地調達である。
現地では主に渓流で魚を取る。もちろん遊漁券(釣魚券)を買ってやる。
餌は現地調達する。川底の石を引っくりかえして川虫、ゲラ、オニチョロなどをとる。
それでイワナ、ヤマメ、マスなどを釣る。
山草も覚える。食えるものはなんでも確保。ついでに薪を調達。
使えそうな物、例えば前に来た人たちが捨てていった網とか空き缶、ペットボトルやロープも確保する。
網はシェルターを作るときの屋根に応用できるし、漁や罠にも使える(やったことないけど)。空き缶は飯ごうになる。ペットボトルは飲料水確保のろ過器に応用できる。
とにかく使えるものはなんでも使う。
先日、大学の先輩3人とキャンプをした。
もうね、ドン引きされました。
(あ、俺来るとこまで来たな)という思いがしました。
楽しいキャンプでした。絶滅危惧種のカジカを釣り上げてしまい、ハリがはずせずに弱って死んでしまって、悲しい気持ちになりました。
仕方ないので捌いて焼いて食べてしまいました。
「命をいただく」という思いで、食べました。素晴らしい味です。「俺生きている」と実感する味です。(カジカは鍋壊しと名付けられるくらい美味です)
そのカジカは抱卵していました。捌いて内蔵を取るときに確保しました。
食べました。生で。
臭みはあるものの、イクラよりすこし硬い食感で、魚の卵の味です。良質なタンパク質を確保しました。
そんなことはどうでもいいですね。
その時、「あれ?俺もしかして働かなくても生きていけるんじゃね?」と思ったのです。
2年前から体調を崩しがちでよく会社を休んでいたのに、なぜか山で体調を崩したことがない。
生のカジカの卵を食べても大丈夫だったのです。おそらくとてもきれいな川にしか生息しない生き物だからと思います。
むしろ山の中でしか生き残れない?
都会に帰ると途端に花粉症が発症、熱まで上がる始末。結果会社を休む。
山は風が通るからそんなに花粉を感じない、他の木が受粉している。都会の窪地の方がむしろたまり場みたいになっていて、コンクリートで更に舞い上がる。
都会を出た方がもしかしたら健康なのかもしれない。
そんなこんなでいろいろ重なって、「東京はもういいか」と決意しました。
都会にいるから苦しいのかもしれない。精神的にも、健康的にも。
私は山に帰りたい。還りたい。
カエリタイ